出産祝いやハーフバースデイ、男の子・女の子の誕生日プレゼント、クリスマスプレゼントにおすすめの、日本の知育絵本の草分け、とだこうしろうの絵本シリーズです。
美しく独創的な音と絵で、日本の童謡の世界を表現した童謡画集の第2作目。
【収録曲】浜辺の歌・夏は来ぬ・初恋・冬げしき・浜千鳥・七里ケ浜の哀歌・蛙の笛・あわて床屋・砂山・庭の千草
【あとがき】(全文)
私は、現在、七十六才。生まれたふるさとは、「ウサギ オイシ カノヤマー コブナ ツリシ カノカワー」の童謡にある『ふるさと』と同じ環境の中で、ほんとに冬は兎を追い、春になると小川で鮒を釣って遊んで育った。
つましい生活であったが、毎日が楽しかった。
~ 中略 ~
私は、ここで強く言いたいのは、君は君らしく主体性を持って一つのものに流されないで生きる、ということである。
戦争は、日本中が軍国主義に流された結果である。ゲーム機と言っては流され、ケイタイと言っては流され、学歴と言えば流され、どこにも主体性も判断力も見られないのである。
そして、世の中どんなに便利になっても、物が溢れても、幸せになれないのは、自然を不幸にしているからである。
私は懐古趣味で童謡画集を作ったのではなく、童謡のような共生の心を取り戻して欲しいと、燃える思いでこの本に取り組んだのである。(戸田幸四郎)
◆戸田デザイン研究室について
戸田デザイン研究室の作品は、とだこうしろう(1931−2011)と戸田やすし(1962−)の2人が制作を手がけています。
とだこうしろうにより制作され代表作『あいうえおえほん』は、絵はもちろん、ひらがなまで全てをデザインし、累計100万部を超え、日本の知育絵本の草分けと評されている名作絵本です。
知育絵本にデザインの美しさ・楽しさを取り入れた、とだこうしろう。
父・とだこうしろうの感性を受け継ぎながら、より自由で新しいモノ作りを行う、戸田やすし。
どちらも、「手に取る人がワクワクし感性を豊かにするようなモノを届けたい」という考えから、とにかく丁寧な作り方を大切にしています。
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