出産祝いやハーフバースデイ、男の子・女の子の誕生日プレゼント、クリスマスプレゼントにおすすめの、日本の知育絵本の草分け、とだこうしろうの絵本シリーズです。
カブトムシ、トンボ、バッタ、チョウなど身近に生息する26種の昆虫を、実物の大きさを示しながら丁寧に紹介します。
この昆虫のイラストを見てください。
リアルで、繊細なタッチで描かれています。羽の美しい模様、独特の細く長い手足、宝石のように美しい色。
自然がデザインする生きものの素晴らしさを、見事に表現しています。
そして、作者の幼い頃の体験をもとに書かれた文章がとても魅力的です。
すべて手描きの文字は、お兄さんの絵日記のよう。
子どもたちと一緒に虫とりに行くような目線で、昆虫たちの生態を優しく語りかけます。
それぞれの特徴がユーモラスに表現され、見慣れた昆虫さえも個性的で愛おしく感じるでしょう。
こうした昆虫への優しさと愛情は、生態を伝えるだけの図鑑や写真集には決して表現できない世界です。
それは生きものへの思いやりを育むだけでなく、自然がいかに大切か、命がいかに尊いかを教えてくれます。
この本を読んだ子どもたちが、自然の中で昆虫たちと遊ぶきっかけになったら、こんなに嬉しいことはありません。
◆戸田デザイン研究室について
戸田デザイン研究室の作品は、とだこうしろう(1931−2011)と戸田やすし(1962−)の2人が制作を手がけています。
とだこうしろうにより制作され代表作『あいうえおえほん』は、絵はもちろん、ひらがなまで全てをデザインし、累計100万部を超え、日本の知育絵本の草分けと評されている名作絵本です。
知育絵本にデザインの美しさ・楽しさを取り入れた、とだこうしろう。
父・とだこうしろうの感性を受け継ぎながら、より自由で新しいモノ作りを行う、戸田やすし。
どちらも、「手に取る人がワクワクし感性を豊かにするようなモノを届けたい」という考えから、とにかく丁寧な作り方を大切にしています。
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